和歌山での生活の一端(水害の危険性)

 既に半年が経過しました。月日の経過は前後しますが、その生活の一端を紹介していきたいと思います。2月3日契約の借家での生活が始まったのですが、建物は古民家で古い、直ぐ裏が山、田舎暮らしの物件としては結構良い感じだった。1週間程して、市役所でハザードマップを頂いて、直ぐ隣の家を中心に両隣の3軒は12年程前に水害があった地点を示す円形印となっていた。
 ちょっと待てよ!ヤバイのでは! 雨の日、裏の2.5mほどある石塀のスキマから水が湧き出している、周りはベッタリ濡れている。雨が止んで1週間経っても水は滲んでいる。10日経っても完全には乾いていない。危険を感じた! 部屋は山側に2部屋とダイニングキッチンとあるが、山側の部屋は使わないことにした。
 隣、近所の人に水害の内容を聞いたが、良く判らない。的確な情報は得られなかった。今迄住んでおられた方はあるということで、まあこんなもんかで済まそうとも思ったが、やはり気になる。これからが大変だったんです。畑、に利用、近隣の住民も溝の掃除をしていたという話(2,30年前か)。今は誰もしていない。皆さん高齢となり、出来なくなって水も通していない。山の整備もほとんどされてはいない。昔の水田、畑も放置状態で自然と草、竹は茂り放題という現状には少しガッカリ。

 壁の上部の排水路(農業用水路)を生い茂る竹、草を除去して確認した。変な興味というか好奇心というか、性格上の意地の様なものが出てきてしまった。 雨が降ると水路の状態はどうなるのかを見る為に家の裏より東へ150m、西ヘ100m程を草刈り。見る為に家の裏より東へ200m、西ヘ100m程を草刈り。
 雨の日、水の長い溜まりが見えた。この巾で約150m長さで溜まっている。それが、日数をかけて我が借家の石塀のスキマから漏れて出てくる。いずれ石塀は崩れるというストーリーが見えてきた。

 これの解決に5月末まで何らかの作業をしていた。溝の最低部にはU字溝が一定の傾斜を持って敷かれているが、恐らく2、30年間ほど掃除はされていない様、その間に堆積した土、草、竹で借家の裏はU字溝が見えない程で、堆積土が堰となり、水をせき止めていた。原因が誰が見ても明白であろう。約20mの長さで堆積土(平均深さ約60cm)を除去する必要がある。市役所、建設課と4回ほど依頼と協議。業者と打合せ。現場での作業。工事後の確認。5月末、ようやく安心な状態を自覚することが出来ました。家の貸主へも内容は仲買業者より伝わってはいるが、予想はしていたが一向に音沙汰無し。大仕事、費用負担も大きく出てくる、積極的には話に乗らないのが得策との判断であろうか…。私も最も実効的な方向で、単独での(未だ和歌山県民になっていないし)交渉を選びました。

 残念ながら水路の下の並びの家に住んでおられる7軒の方、この地域の方々は余りこのような問題には関心が無いようです。まあ、いっか…。私の勉強か! これで、この先10年(20年)は掃除も何もしなくても大丈夫であろう。この地区に少しでも貢献出来たかな、少しすがすがしい感じ。

 市役所まちづくり部建設課、工事請負会社、とも知り合いになれて良い経験でした。市役所には危機管理課もあるが、危険予知の感覚は非常に薄い。このような状況の場所は無数にあるとのこと。災害が起こってからの対応とせざるを得ない事情のようである。
 海南市の実情を少し習得することができたかな?

和歌山での生活の一端(水害の危険性)” に対して2件のコメントがあります。

  1. 松田祐希江 より:

    中村さん
    お疲れさまでした!草刈り、藪刈に土砂の堆積の掃除・・・腰は大丈夫でしたか?賃貸物件での市役所との交渉もお疲れ様です。
    私は近所の緑地の整理をして、堆肥をぼちぼちと作っているのですが、もう大変!雑草・雑木・所かまわず生えるモウソウチクにうんざり。長靴を履いていてもわけのわからん虫に噛まれて腫れあがります。
    大雨の時は早めに避難してくださいね!
    所で、以前に年賀状を頂いたときにねこちゃんもいたように思うのですが、ねこちゃんも移住されたのですか?

    1. 中村勇二 より:

      松田さん
      コメントありがとうございます。頂いた時点でスマホの方にその内容が表示されるのでスマホの返信で返したのですが、ちゃんと届いたのかどうかがよく解りません。届いていなければごめんなさい!!。 整備は大変ですね!松田さんよくやられますね。感心します。
      ペットのネコも当然ひっついて来ました。 大阪へ帰る時も一緒です。   

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