爽やかなさえずりのイソヒヨドリ

 最近気が付いたのだが我が家の近くで、遠くまでよく響く綺麗な鳥のさえずりが聴けるようになった。家近くの高圧電線の鉄塔の上に留まっているところを双眼鏡で確かめるとイソヒヨドリであることが判った。図鑑ではこの鳥は海岸、河口、岩礁でよく見かける鳥とある。オスは青と赤のツートンカラーが映える粋な姿だがこれまで私にはあまりお馴染み鳥ではなかった。私は数年前、熊野古道を歩いている時、海岸沿いの町新宮にある熊野速玉大社の境内で見かけ、大阪近辺ではあまり見かけない鳥と印象に残った鳥でもある。ところが最近我が家近くだけでなく、山近くの市街地・住宅地にも現れる情報を時々見かけるようになった。イソヒヨドリは昆虫や虫類など動物類を捕食する鳥で、最近海岸沿いから都市の内陸部へ進出してきたようだ。何か食糧事情が変わったのかもしれない。姿かたちはヒヨドリに似るのでヒヨドリとなっているがヒタキ科に属する。   この鳥、自宅近くの鉄塔だけでなく、仁川駅近くのマンションの屋上や関学の正門周辺の高木のてっぺんに留まってさえずりを聞かせている。写真は関学近くのマンション屋上にいたのを撮ったもの。居場所はある程度限定されているが、我が散歩道ルート周辺であり、出会うのが楽しみとなっている。スマホのU-TUBEから鳴き声(webで一度お聞き下さい)を流すと仲間がいると思って、私のすぐ近くの樹の枝までやって来たこともあった。案外人懐っこい。ただ、何故か樹木の多い甲山森林公園内ではほとんど見かけない。まだテリトリーを確保できていないかもしれないし、サシバ、オオタカなど敵鳥がいるからかもしれない。環境の変化などによりこれからもさらに珍しい鳥達に出逢えるのが楽しみである。