昆虫定期便 No.86
池の石堤に3種のトンボが止まっていました。 しばらく眺めていると、この3匹は縄張りに入って来たオスを追い払うため飛び立ってはいましたが、それ以上の危害を加えることなく、すぐこの場所に戻って仲良く日向ぼっこ。
今戦争をしている国のトップの方、相手を徹底的に打のめするまで攻撃し大切な命を奪うことのないトンボ達を見習ってはと。
左からシオカラトンボ、オグマサナエ、赤色がショウジョウトンボ。


ムカシトンボを見てから1週間後、ミヤマカラスアゲハの出現時期にも入って来たのと同時に、もう一度ムカシトンボを見たいと再び同じ兵庫県と鳥取県の県境へ遠征。クマに遭遇しないことを願いつつ山道を一人トボトボ歩きながら案内の看板を見ると、その支柱にトンボが止まっているのを発見。まず遠くから撮影後、気づかれないように近づき網で捕獲。セミのように止まっているので、もしかしたらと思いつつも携帯が圏外で使用できず、持参していたポケット図鑑で確かめると案の定「ムカシヤンマ」でした。
大きさは約70mmでギンヤンマぐらい。名前にヤンマと付きますがヤンマの仲間でもなく、日本では1科1種の「ムカシヤンマ科」という科に属します。ムカシトンボを見に行ったのに、同じムカシが付くムカシヤンマにも出会えるとはね。当日は、ムカシトンボ(今回はオスの方)にも出会え、ダブル「ムカシ」のラッキーデイでした。やっぱり足は運ぶもんだ!

予想どおり、1週間前には姿すら見せていなかったミヤマカラスアゲハが飛んでいました。ただ飛翔能力があるので、昼過ぎあたりから吸水に地面に降りて来るだろうと期待しつつ、山の中を歩き回っていました。何度か目の前まで近づいて来るのですが、なにぶん一瞬のことで撮影もままならず。加えて当日は30度近くの真夏日。山中で一人寂しく昼食を取り、時間を潰しながら下山開始。「あっ、いた!」と高まる気持ちを抑えつつ近づくと、人の気配を感じとって飛び去ってしまい、がっくりの連続。でも何とか山道で吸水している姿と、偶然川に降りたち静止した個体を撮影できました。大型でメタリックグリーンの翅を輝かせ飛翔する姿には、思わず息を飲んでしまいます。
春と夏の年2回発生しますが、特に春型のミヤマカラスアゲハは誰もが認める日本で一番美しいチョウでしょうね。夏型が現れる時期に、再度見に行こうと思います。




カッカと暑い夏ですが、昆虫は命の限り飛び回る季節の到来ですね!
いつの間にやら、蝉もジャンジャン鳴き始めています。
ムカシトンボにムカシヤンマ・・・違うのですね。
ミヤマカラスアゲハ撮影成功おめでとうございます!
クマさんにはくれぐれもお気を付けください。松田祐希江