昆虫定期便 No.87

 例年より22日早く梅雨明けし、6月の平均気温は過去最高だったとか。7月も猛暑日の連続。この暑さで、虫以上に人間の方がグッタリ。 野外に出るだけで疲れ、予報で雨マークがないのに急変して豪雨。加えて行きたい所はクマ情報と、身を守るには自分で管理するしかない。
ミヤマカラスアゲハやサカハチチョウの夏型は見たいけど諦めました。

添付写真はホソミオツネントンボ

 高等科の昆虫講座の時にグンバイトンボを武田尾で見ましたが、今回見られるかの淡い期待を持って昆虫科で大阪北部へ。田舎育ちの私には目の前に拡がる山・小川・田んぼ・畑等、のどかな風景の方が虫探し以上に心が落ち着きます。まず数匹のヤマサナエが迎えてくれ、山辺の水路にはニホンカワトンボとミヤマカワトンボの姿

 山すそで、てっきりモノサシトンボだと思ってカメラを向けていると、同僚から「グンバイトンボでは?」の声。モノサシトンボも脚に白っぽい所があり安直に判断していたのですが、グンバイトンボと言われ、撮影した写真を拡大して見ると確かに脚に軍配の形がありました

 グンバイトンボはモノサシトンボ科に属するトンボで、体長は40mm程とモノサシトンボより少し小型。本州・四国・九州に分布していますが、生息地域が局所的で、絶滅危惧種に指定されている所もあります。ちなみにネットで調べると、近畿では滋賀県が絶滅危惧種、京都府が準絶滅危惧種、大阪府は絶滅危惧Ⅱ類、兵庫県はレッドデータでBランクとなっていますから、やはり珍しいトンボと言えるでしょうね。

名前のグンバイは漢字で「軍配」。オスの中脚と後脚の脛節が白く平らで、相撲の行司が持つ軍配のような形に見え、これが名前の由来になっています。でも不思議なもので、真ん中の写真を見ても分かるように前脚には軍配がありません。なにか久しぶりに見られたのが嬉しくて、気がつけば50枚近く写真を撮っていました。5月下旬~8月頃まで見られますが、近年は水質悪化の影響で個体数が減ってきており気になる種です。

当日は他にホソミオツネントンボ、クロイトトンボ、シオヤトンボ等々も観察できました。

昆虫定期便 No.87” に対して1件のコメントがあります。

  1. 松田祐希江 より:

    グンバイトンボを高等科の昆虫講座で見つけたのをなんとなく覚えています。
    やはり「軍配」という具体的な名称に記憶センサーが働いたのでは?
    葉っぱで隠れて鳥さんも見えないし、水面などをすいすい飛ぶトンボはとても気持ちよさそうです。
    夢中になって、水分補給をお忘れないように気を付けてください。

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