昆虫定期便 No51

 うっとうしい梅雨ですね。しとしとと降るならまだいいのですが、降り方が異常すぎます。先日、家から700mほど南にある天神川も急激な雨で土手が崩落。土手の改修工事中だったとはいえ、梅雨の雨ではないですね。 和歌山の大雨の件も、中村さんの投稿があり、皆さん安堵されたと思います。

飼育していたオオムラサキの幼虫がサナギになりました。羽化まで待ち遠しい日々です。
添付写真は「幼虫が眠っている様子」と「サナギ」です。


 昆虫が多く出現する時期に雨が続くと、見たいと思う昆虫が見られません。1週間という期間でも昆虫相は劇的に変化しますので、今度探せるのが「来年待ち」ということに。雨の中で虫探しをするかといっても、小さな昆虫とって一粒の雨はバケツ一杯分に相当する塊が絶えず空から落ちてくることになり、葉裏でじっとして動きませんしね。梅雨の期間は「今日もよく降るなぁ~」と空を見上げながら、気が晴れない日々を過ごしています。ということで整理中の写真から。いずれも絵本に出てくるような可愛い顔ですが、実物は?

①コクワガタは、昨年倒木崩しで見つけた幼虫を飼育。サナギでは手を前に、飼育マットの上でも、子どもが駄々をこね、すねているような愛らしい姿を見せていました。

②ウコンエダシャクです。蛾は嫌いなのですが、特徴のあるものは名前だけも調べようと写真は撮ります。これはオスだからこその写真です。オスにはハネの付け根に目のように見える半透明の部分があり、何となく顔に見えませんか。メスにはこの部分がありません。

③オオムラサキの幼虫を「むろいけ園地」で見つけました。今まで、冬場に何度か幼虫探しをしましたが見つけられず。成虫も飛んでいる姿は目にしましたが、実物にはたどり着けず。今回、エノキを網で叩いていて偶然にも幼虫が網の中へ。背中の突起が4対あり(3対ならゴマダラチョウ)、もしやとびっくり。エサになるエノキは、家近くの川土手に10本以上あり、羽化するまでは観察しようと持ち帰り。昼間は時々動き回っている姿を目にしますが、ほとんど寝ている感じ。夜動き回ってエノキの葉を食べているのか、朝には糞だらけ。動いている時も、ちょっと目を離すと「あれっ!どこへ行った?」と、葉の中で「お見事!」というぐらい隠れ名人です。これなら見つけられにくいと思いますが、自然界では寄生バチに卵を産み付けられ、中々羽化までいかないことが多いとも聞きます。6/8サナギになりました。羽化まで約2週間。羽化の様子が撮影できれば、即「むろいけ」で放蝶します。

昆虫定期便 No51” に対して1件のコメントがあります。

  1. マツダユキエ より:

    天然のオオムラサキをゲットするなんて、お見事!
    そういえば、エノキはたくさんありますが、オオムラサキはみたことないなあ・・・エダシャクの仲間は見たなあ・・・蓬莱山で。松田

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