昆虫定期便 No.96

2月8日、久しぶりに雪景色の朝でした。5cm程の積雪でしたが、この雪景色を、あと何回見ることができるのだろうと思いつつ眺めていました。
田舎の友人から「30cm程積もっている」と写真が送られてきました。田舎にいる時は、この程度の積雪は毎年のようにあったと記憶していますが、「田舎でも、こんなに積もることは珍しい」とのメッセージも。
寒さが続きましたが近くにある河津桜も咲きはじめ、春間近になって来ました。ぼちぼち待ち望んだ野外での活動が始まります。添付は「キイロヤマトンボ」


 2月、研究部で「今 昆虫環境から思うこと」をテーマで発表の機会を得ました。3年前にも発表したので、これで2回目。今年新加入が2名あっても7名という絶滅危惧科ですから、すぐ研究発表や「自然と仲間」の原稿が当たります。虫が好きという理由で昆虫科に入って来られた方が、発表が当たるかもという不安で活動に楽しみがなくなってしまっては本末転倒だしね。気楽に発表とはいかないですが、観察記録を書いているお陰でネタに困ることはなく、お願いされたら自分を高めるため、今後も発表は受けようと思っています。
 今回は観察を通して日頃感じている事象から、①絶滅に瀕する昆虫が増えていること、②北上する昆虫、③外来種の増加の3点を取り上げ、最後は昆虫相が変化し昆虫全体の種数・数も減っている現状を踏まえ「今後も昆虫を見続けていくことが大事だ」という私なりの結論につなげました。(*9種については、撮影した映像を使用しました)話は変わりますがPC苦手の私でも、こういう機会があるとパソコン技術が上達します。今回ビデオ編集に「clip champ」を使用しましたが、編集や映像への文字入力も簡単でお薦めです。(*やっぱり静止画像より、動画の方が訴える力が違いますから)

話は変わりますがPC苦手の私でも、こういう機会があるとパソコン技術が上達します。今回ビデオ編集に「clip champ」を使用しましたが、編集や映像への文字入力も簡単でお薦めです。(*やっぱり静止画像より、動画の方が訴える力が違いますから)

☆「キイロヤマトンボ」だったとは・・
 この時期、野外での活動がないのでメンバーで撮影した昆虫の再同定をしています。その中で、とんでもない事態にびっくり。私も実際に手に取っていたのですが・・。
 当時、私はネットインした時から「これはコヤマトンボだ!」と決めつけていましたが、実は絶滅危惧種の「キイロヤマトンボ」だったと判明。その違いが下の写真。違いは、白の矢印の所が繋がっているか離れているかです。トンボの顔の写真も撮影していますが、横に一本の筋しかなくて(2本あればオオヤマトンボで、1本ならコヤマトンボかキイロヤマトンボ)、手にした時も普通種のコヤマトンボに間違いないと思い込んでいました。

 実は、その前に三川合流でコヤマトンボを目にしていたので、「あぁコヤマがいるわ!」と軽い気持ちでネットインして撮影し、顔の横線が1本だったことを確認。「コヤマトンボだし標本もあり、もういいわ」と、おさらばしました。2回も遭遇し、手にしていたんですよ。絶好の機会だったにもかかわらず、ビデオ撮影せず「残念無念!」。
 このキイロヤマトンボ、環境省レッドリストで準絶滅危惧種。大阪府絶滅危惧Ⅰ類。兵庫県Aランク。京都府は準絶滅危惧種とレアなトンボで、全国31都道府県で絶滅の恐れのあるトンボです。これでまた1年待ち、同じ時期に同じ場所に行ったとして見られるかどうかは「運」なんですよね。でもいることも分かったし「今年は、絶対ビデオに収めるぞ!」

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