昆陽池水辺の出来事

闘病生活とコロナ禍による巣ごもりのために体力、気力共に萎え、活動はすっかり低調となっていますが、最近の出来事について久しぶりに投稿させていただきます。 右の写真の場所は伊丹の昆陽池です。

先月野鳥観察に出かけた時にオオタカの捕食シーンに遭遇しました。オオタカはカモ類やハトなどを捕食する留鳥です。今回の獲物が襲われたその瞬間は見る事が出来なかったのですが、色合いや形状から見てどうやらウ(鵜)のようです。鋭い爪で掴まれた獲物は赤い肉片がむき出しになり、いかにも生々しい姿です。 オオタカは獲物を岸辺から10メートルほど運んでついばんだ後、さらに落ち着ける場所に移動しようと羽ばたくのですがさすがに重いのか飛び立てません。頑張っている鋭い顔つきが見て取れます。30分ほどもがいた後、あきらめたのか飛び立っていきました。

置き去りにされた獲物にはカラスが数羽寄って来て思いがけないご馳走に与っていました。この出来事が進行する中、その現場近くに休んでいたヌートリア(写真後方の褐色の動物)は全く無関心で起き上がろうともしませんでした。

話は逸れますが、私がつい最近読んだ菅豊著「鷹将軍と鶴の味噌汁」と題する本にはこんな記述がありました。古く石器時代から日本人は鳥を常食とする習慣があり幾つかの捕獲方法があったようです。特に室町、江戸の武士主役時代となってから鳥を捕らえる一手段としての鷹狩のたしなみが上級武家の世界でステータスシンボルとなり、獲物の鳥は食べるだけでなく種類により貴重さの順位を付け、また鷹狩をした人物が誰かによって同じ鳥でも価値が異なり、その獲物は自身の地位確保のための上位の人物への貴重な贈り物とする習慣が出来上がっていったようです。また、鳥をさばき調理する時も道具・手順などが厳格に決められるという一種の儀式化されていたようです。 

この本によると徳川将軍家の世界ではツル、ガン、ヒバリが最上位の鳥とされていますが、この内ツル、ガンその他ハクチョウ、カモ、ヒシクイ、サギなどが珍重されており、いずれも中~大型の鳥なのです。鷹は果敢にこれらの鳥を襲っていたことを知り、驚かされたのです。(この本には鷹狩の他、鳥料理の歴史、各種レシピーが紹介され面白い本です)今回、捕食現場を目の当たりに見て、オオタカが持ち前の鋭い爪を武器に自身より大きい鳥に挑戦するのだと、まさに納得した次第です。私は日頃野鳥観察を楽しみに歩いておりますが、姿・色・鳴き声の優美な鳥だけでなくオオタカの他、ミサゴ、ハチクマ、サシバ、ノスリ、チョウゲンボウなど魚や動物を捕食する鳥との出会いをもっと楽しむため上空の観察も忘れずに歩いてみたいと思っています。

 

 

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