花便り(No.19)八方尾根

夏の終わりごろ、北アルプス八方尾根へ高山植物を見るために行って来ました。登山道を歩いていると辺りは紫色の花が目立ち、夏の初めよりも咲いている花が異なることがわかります。それは前半の代表的なチングルマが終わり、後半に咲くタカネマツムシソウが強く影響している気がします。


八方尾根の花と名前の特徴 当日に撮影した12の花の写真をシートに掲載しました。
それらの花の名前を次の3グループに分けましたが、それぞれのグループの名前の特徴は何でしょう。
Aグループ・・・① ⑤ ⑧ ⑨ ⑫
Bグループ・・・⑦ ⑩ ⑪
Cグループ・・・② ③ ④ ⑥

Aグループは名前の最初に高山を表す名前が付いています。その高山を表す名前を取り除くと平野部や低山にも咲く花の名前になります。つまり平野部や低山に咲く花が高山では風雨に耐えるために丈を低くし、変種としてたくましく生き続けていることが分かります。ただしオヤマボクチは山に咲く火口(ほくち)です。さてその意味は?
次にBグループは名前の先に地名が付いています。名前が付く地域で発見されたり、その地域に多く見られる花の名前が付けられたようです。
Cグループはそれら以外の花の集まりです。
以上のように八方尾根に咲く12の花は、3つのグループに分けることができました。


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