有明海 東よか干潟 遠征②

東よか干潟の事を①の方で「野鳥のレストラン」と紹介しましたが、カニやらなにやら一杯います。以前は赤貝等2枚貝も掃いて捨てるほどいましたが、今は見かけなくなったそうです。

シチメンソウも絶滅危惧種で保護されています。白っぽく花のようなものは、野鳥たちの羽です。

干潟に至る道の周りは麦畑が青々と広がっていましたが、そこに生き物の姿はほとんどありません。佐賀野鳥会の方からは「佐賀県は植林率が日本1で良いか悪いか分からないが、生物の多様性は無い。諫早湾の閉鎖が話題になっているが、干潟の生物が減ってきているのはそれだけが原因ではない」と言われていました。

ユリカモメは京都の鴨川でおなじみですが、夏羽になると写真のように顔が黒くなります。(とても見たかった!)真ん中の1羽はまだらで冬羽から夏羽の移行中です。ダイゼンも4月17日の記録によると1236羽いたそうです。ハトより一回り小さいサイズながら、やはり、オーストラリアからロシア北東沿岸まで広大な渡りを行います。頑張って!

干潟のアイドルと言えばこのクロツラヘラサギでしょうか。羽の先が黒くなっているのは若鳥です。成鳥は頭の後ろに飾り羽が出ています。ダイサギも春のこの季節は目と嘴の間に青い色が出て「婚姻色」と言われます。クロツラヘラサギは兵庫県の昆陽池にも時々やってきます。

千鳥模様、オートバイの千鳥走行、酔っぱらいの千鳥足・・・などなど日本では昔からとてもなじみがある鳥さんです。ちょこちょこと走りまわり無心に採餌する様子は見ていて飽きません。食べ物はゴカイ、貝類、甲殻類などがっつりと肉食系です。

ダイシャクシギとホウロクシギはお腹の色で見分けます。白がダイシャクシギです。嘴がやたら長くて「こんな鳥が日本にいた!」と驚きました。少し短いチュウシャクシギも、さらに短いコシャクシギもいます。(コシャクシギは東よか干潟にはいませんでした)

最後にご紹介したいのは佐賀県の県の鳥カササギです。電信柱のあちこちに巣が見られました。以前は街中にどこにでも見られたカササギですが、近年急激に数を減らしています。若鳥の群れを見ることが無くなったそうです。カササギはユーラシア大陸からカムチャッカ半島まで広く生息する鳥で昆虫や木の実などなんでも食べる鳥です。日本では本州や北海道にはいません。

今回の遠征でもカササギはなかなか見つけられず公園で情報を集めて40分ほど粘って(というか歩き疲れて休んで)2羽の番と思われるカササギを見つけました。なんで日本では数を増やすことが出来ないのでしょうか? 

東よか干潟にはまだまだたくさんの野鳥たちがいました。機会があればぜひ訪問してください。最後まで読んでいただいてありがとうございました。    2023年5月5日(こどもの日)

有明海 東よか干潟 遠征②” に対して1件のコメントがあります。

  1. 浜野俊幸 より:

    たくさんの鳥が観察できてよかったですね。特にダイサギ アオサギ クロツラヘラサギの写真は最高。アオサギの人の話を真剣に聞こうとする姿勢には感動さえ覚えます。

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