鹿児島県 出水市「ツル」

ツル観察センターに行くと、12月6日に観察されたツルの羽数と種類が書かれていました。ツルの数の測定は地元の中学生も参加すると聞いています。10月くらいからぼちぼちとツルがこの地域に渡ってきます。冬の間はこの地域の田畑は借り上げてツルの保護地域となるようです。夜の間は水を張った田んぼに移動し、朝は餌場に大移動します。

看板にあるマナズル・ナベヅル・カナダヅル・クロヅルは観察できました。残念ながらアネハヅルとソデクロヅルは見つけられませんでした。アネハヅルは8000m級のヒマラヤ山脈を越えて渡ってくるというツルでテレビでも特集を組まれていることがありました。大きさはこの中では小さい方で95cmです。ぜひ見たいと思いましたが見つけられませんでした。

クロヅルはたま~に琵琶湖の湖北まで飛んでくることがあります。昨年はコハクチョウの群れの中にいたクロヅルを偶然見つけることができ大喜び!しました。

ナベヅルの名前の由来は、鍋の底に着いた黒いすすからだそうです。まあツルさんには関りの無いことですが、愛想無しの命名ですね。

クロヅルやカナダヅルといった数の少ないいわゆる「迷鳥」と言われる鳥は、ツルセンターのある「西干拓地」ではなく隣の「東干拓地」にいることが多いそうです。ツルたちには人間が餌を撒きますが、それは西干拓地に撒きます。東干拓地にいる鳥たちは田んぼの2番穂などを食べています。

西干拓地にツルが集まっている姿は圧巻です。ほぼナベヅルとマナヅルです。海外からも観察や写真撮影に多くの観光客が訪れていました。餌場にはカラスやカモやドバトもたくさん集まっています。サカツラガンは珍客と言えるでしょう。でもなんか堂々としていますね。

この場所は冬の間だけ保護地域になっているので一般の人は立ち入りできません。見回りの方がおられて、畦地などに侵入する方たちに注意を呼び掛けていました。

鹿児島県は鶏卵や鳥肉の生産量で全国1です。そのために鳥インフルエンザの流行にはとても注意を払われているそうです。今年は去年ほどまだ流行の兆しが見られないので、車での規制が少なくなったということです。車のタイヤの消毒プールが設置され、1日中道の消毒をする車が走っていました。人間は消毒されませんでしたが。

東干拓地では猛禽類も何度か見られました。チュウヒ類は関西でも観察できるポイントはありますが、特にハイイロチュウヒはなかなかお目にかかれません。オスは2回ほどの出現でしたがメスは4~5回は出現してくれました。地面を舐めるように飛び、主にはネズミ類を捕まえます。猛禽類には珍しくオスは銀白色に輝き「鳥類で1番美しい」と言われる方もいます。

マナヅルがお互いにダンスをし合い、きづなを確かめ合っています。出水は越冬地であり、繁殖地ではないせいか、このようなラブラブの姿はあまり見られませんでした。まだ恋の季節には早いとのことです。朝日には食事に、夕日にはねぐらに連なって飛ぶツルの姿は美しく、なぜか哀愁を感じました。

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