昆虫定期便 No.45
皆様 お元気でご活躍のことと思います。やっとコロナも下火になり、このまま終息することを切に願います。
8日の同期会、楽しみにしています。今回は蛾「シンジュキノカワガ」。例のごとく顔も撮影。幼虫は「ゴマフアザラシのタマちゃんかサングラスのタモリさん」かな。成虫の顔も可愛い。顔を見ると、少し蛾を見る目も変わってくるかなと。
※添付写真はジンジュキノカワガの幼虫と成虫の顔。



☆「 シンジュ キノカワガ 」 ちょっと蛾を見直すきっかけになったかも細河で採集私は幼少期の恐怖体験がトラウマで、心理的にも蛾は受け付けません 。 しかし仲間から「この成虫は見る価値あり 」の言葉に、つい成虫はどんな姿かなぁ~と。 幼虫は皆さんご存知の「シンジュ(ニワウルシ)」の葉を食べるの、 局地的ですがそこで見られます。黄色と黒の目立つ幼虫ですが、 体は毛で覆われ気持ち悪く、すぐ蛹になりそうな 大きい終齢幼虫を2匹 選んで持ち帰りました 。 ネットでは希少種なのか蛹 が1個 3980 円の値 がついていましたが、それはないでしょ高さ 2~3m の1本の樹に4~50匹の幼虫が ついていました 。 何でも商売する な!って。ささやかに 昆虫 観察を楽しんでいる者が、ますます肩身が狭くな るって。実はこの蛾は外来種で中国産。 1909 年に熊本で記録がある とのことです 。さらに検索していると、「 ウスバキトンボと同じように日本の寒さには耐えられず 、 晩秋には絶滅。基本的には毎年中国大陸から低気圧等の自然現象で成虫が飛来している 。」と書いてありました。 でも北海道で 発生が確認されていることや蛾の飛行能力から考えても、個人的には温暖化で既に日本に定着 しているのではないかと思いますけどね。 どうでしょう。

こちらは蛹になる時、繭を張らなかったのですが、繭に刺激を与えると大きな音を発するそうで、それが観察できずに残念 。飼育ケースに幼虫だけしか入れなかったのが失敗だったかな 。
昆虫科のメンバー も同時期に飼育しており、観察情報をたくさんもらいました。中にはサナギからハエ(ヤドリバエの仲間 の幼虫が出て来て成虫に至らなかったサナギが 多かったとも。自然界の厳しさですね。2週間後に採集した樹を見に行くと、葉が食べ尽くされて1枚もなく 無残な姿 に。近くのシンジュを見ると、まだ 幼虫がたくさん見られました 。 今年は大発生だった かな 。この蛾の前翅は白とグレーのシックな模様で、後翅はとっても鮮やか な黄色と青 。 後翅が綺麗な蛾って結構いるのですが、後翅の鮮やかさ が何の役に立つ のかといつも 疑問。美しさを見せることで相手にアピールできますが普段は翅をたたんでいるし、 蛾は夜行性も多く結婚相手はフェロモンを出して見つけるんですよね。羽化まで観察 。 我が家の近くではまだ見かけませんし外来種だし 、近隣には植木畑も多く野外に放せず 、 初めて蛾を標本にしました 。

幼虫の顔や色、蛹が 繭を叩いて 音を出す、 翅の色と 見どころいっぱい の蛾 でした わ 。



シンジュキノカワガ→真珠木の皮蛾 漢字に直すとこんな感じでしょうか?
シェイクスピアの劇の王様のガウンのような素敵な色柄ですね。自然の造形に人間はいろいろインスパイアされていると思いました。いつも興味深い情報をありがとうございます。松田祐希江