平城宮のコアジサシ 日本野鳥の会奈良支部の取り組みより
9月8日 未明 月食はお天気にも恵まれ銅色の大きなお月さんを見ることができました。ベランダで見ていると飼い猫が2匹とも「何やってるの?」とやってきました。


6月の投稿でコアジサシについて述べて、そのままになっています。
7月25日に日本野鳥の会近畿ブロック会議が開かれ、奈良支部の発表として平城宮でのコアジサシが取り上げられました。「平城宮跡 営巣地の現状報告」発表者の山田留美子氏の許可を得て一部転載します。


2020年よりコアジサシの観察を奈良支部でグループを立ち上げて調査を続けられています。右肩上がりが大変うれしい限りです。営巣地の周りは柵がめぐらされて、立ち入り禁止の張り紙もありました。人間の観察圧を防ぐ取り組みも行っておられます。カラスの襲撃はないのかと山田さんにお聞きしましたが、今のところは他に魅力的なえさ場がありカラスは来ていないそうです。


奈良のような内陸部になぜコアジサシが営巣するのか? 大きな疑問でしたが、奈良支部の方が綿密な調査で答えを出しておられました。平城宮の周りには大きなため池が存在します。6㎞離れた荒神池でもコアジサシが採餌する姿が見られたそうです。
右はほぼ親鳥と変わらぬ大きさに育った若鳥です。3回目の8月8日に訪問した時にはすでにコアジサシは立ち去った後でした。ここに紹介した資料以外にも、とても分かりやすい面白い資料をたくさん用意して奈良支部の方は発表されていました。この積水ハウス跡地は駐車場や売店を作る計画があるそうで、奈良支部の方はコアジサシの保護の要望書を出されて、今のところ計画は止まっています。
コアジサシのことを最初に意識したのは、大阪万博の建設のために夢洲を追い出された野鳥の一つとしてでした。コアジサシは広い荒れ地に営巣する生態を持つ鳥です。流浪の運命の野鳥ですが、しばらくはこの土地で子育てを続けられるように願っています。


