伊良湖岬 タカの渡り

                            松田祐希江

 2022年に「タカの渡り」を寄稿して2年たちました。今年はシニア野鳥科で泊りで渥美半島の先の「伊良湖岬」にタカの渡りを観察することになりました。10月2日~4日の2泊3日です. タカの渡りを見るときはお天気が勝負です。北から南の地域に流れるので、上流が天気でビッグウエイブが流れてきたら、その下流にも天候や風向きが良ければタカの大きな群れが期待できます。
 今年は9月24日に白樺峠で約6000羽の記録があり、高槻市の萩谷公園でも翌25日に1284羽の今季最高の記録が出ました。(ちなみに松田は猫の健康診断で行けず 泣!) 昔からタカの渡りで有名は伊良湖岬は白樺峠とは違う流れが来ているようです。静岡県の平山林道という観測場所と相関関係があるそうですが、まだ詳しくは知りません。
 10月2日の天気は晴れですが3日4日は雨の予報です。個人ならキャンセルしたいところですが、団体行動なのでそうはいきません。

 鳥羽から伊良湖には約1時間フェリーに乗ります。30分が過ぎた頃から海面に低く飛ぶオオミズナギドリが観察されました。9~10羽位の薄い群れで海面すれすれに飛ぼ様は見事です。

 トビもタカの種類ですがいつでもどこでも見られるので、残念ながら人気がありません。イソヒヨドリは都会に著しく進出しています。よく響く複雑なさえずりを聞いたらマンションのヘリなどに頭部がひょっこり見つかります。
 午後2時ごろにはホテルにつき、いざ!と空をにらんだのですが、晴れた空にさっぱりタカは渡ってきません。聞けば午前中は500羽位今季節最大の渡りがあり、ホテルの上でタカ柱があったとか・・・残念! 同じくタカを見に来られていた人に聞くと「わしは20年伊良湖に来ているが、午後からはまあこないね」とのこと。

 ひょっとしたら来ないかなあと待つこと数時間。美しい夕日と十字架に留まるイソヒヨドリに明日の幸運を祈りました。
 3日はきれいな朝日で虹まで出ました。午後の雨を予見しているかのように、大急ぎでサシバが渡ってきました!ハヤブサも数回出現(同じ個体が行ったり来たりしているのかもしれない)上空で羽ばたきもせずじっとしていました。うまく風をとらえているのでしょうね。写真のどちらがサシバか分かりますか?(ヒント:ハヤブサの羽はとがっている)

 昼頃から雨は本降りになり、魚市場に見学に行きました。本日は天候も悪く水揚げは少ないとのことです。太刀魚は銀色が輝くように丁寧にディスプレイされました。事務所の方が「カランカラン」と鐘を鳴らされると競りが始まりました。赤いズボンをはいた方が「○×▼△★!!」とだみ声で怒鳴ると周りから「○★!」とかなんとか返事があり魚の上にメモが置かれるともう終了。4か所ほど箱を積んだところを移動して競りは15分くらいで終わったでしょうか。このような風景は初めて見ましたので面白かったです。

(ハヤブサは左 サシバは右の写真です)

 3日の午後は本格的に大雨で風も強く、ホテルでのんびりと露天風呂・岩盤浴・サウナを楽しみました。嵐の中での露天風呂はかつてない体験でした。

 1羽のウミネコがジャボンと海に飛び込みました。次の瞬間に飛び立ちましたが嘴に何かくわえています。ウミネコは年中日本近海にいるカモメ科です。他のカモメは西日本では冬にのみやってきます。伊良湖岬では漁港もあるのにずいぶん少なく感じました。観光地だし、生ごみの始末がきっちりされてカモメへのおこぼれが少ないのかもしれません。

 ヒヨドリが集まってきては、群れになり浜の方へ降り立っていました。伊良湖岬ではタカのほかにヒヨドリやメジロ、蝶のアサギマダラも渡りをするポイントだそうです。
 帰りのフェリーではまた大雨になりましたが、波立つ中をクルリクルリと背中の黒とお腹の白を反転しながら飛ぶオオミズナギドリが印象的でした。今回は雨が続き、だからこそ少ない晴れ間に必死に空を飛ぶ野鳥の姿を見られたように思います。
 最後まで読んで頂きありがとうございました!

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