シマトネリコとクマゼミ

何故この木に群がるの?

毎年梅雨明けを知らすように決まってクマゼミのシャン、シャン、シャン、シャン~という鳴き声が一斉に沸き起こる。山でも、街の街路樹、学校や公園の植え込み、家の庭木、木のある処はどこでもの感じで昔より変わらない自然現象であろう。しかし、近年になって、いつもと少し異なる光景に出会うことになった。場所は私が常に整備に関わっている近畿自動車道と中央環状線に挟まれた長い狭い空間にあるビオトープで、エノキ、ケヤキ、カシ類等多くの種類がある中の1本の木。今までセミを探すときには、そんなに木の種類の区分無く、樹勢の衰えた木よりは若くて元気な木程度の感覚で探していました。しかし、2019年、何で?この木に列を作って群がるの!と不思議に感じる程の光景に出会いました。周りの木にはちらほらと止まってはいるのですが、この木のみ別格で”数珠つなぎ”なのです。その時は、ああこの木が好きなんだな、他の木より樹液がおいしいんだろう という感想のみで終わってしまいました。翌年2020年の同じ時期、同じ場所の同じ木で行列!やはり不思議!
今年2021年7月6日梅雨の真っただ中、朝日新聞朝刊に”シマトネリコに集まるカブトムシの記事が出ていました。埼玉県の小学6年生、柴田亮君と山口大学講師との共同論文で。 私の観ている木もシマトネリコ(東南アジア原産)
カブトムシではないが、クマゼミだ。この周辺ではカブトムシは見かけたことは無い。同じ理由であろうと推測する。この新聞記事と山口大学講師の論文に刺激され、梅雨明けを楽しみに現地で観察しようと思っています。この光景他で見かけられたら教えてください。

シマトネリコに群がるクマゼミ

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